医療法人社団やまと 日吉慶友クリニック(内科・耳鼻咽喉科・整形外科・在宅診療)

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令和1年11月1日OMC勉強会レポート

2019/12/05

令和1年11月1日OMC勉強会レポート

今回は、「精神疾患が家族にある場合のコミュニケーション」をテーマに、一般社団法人てとて・代表理事/看護師の増子徳幸さんを講師としてお招きし、講演をしていただきました。

精神疾患や精神障害をお持ちの利用者さんやご家族に、どうすればこちらの思いが正しく伝わるか。精神科に長く携わっている増子さんより、「相手も自分も守れるコミュニケーション」のテクニックを講義していただき、参加者の皆さんが日々困っていることに関しても、事例共有しました。

■講演会概要

1、精神疾患の基本的な理解

・統合失調症について
・気分障害について
・双極性障害について
・大うつ病について

2、精神疾患をもつ方への理解

・ストレングス(強み)に注目する問題だけに着目せず、全ての人が持つ強みや才能を尊重する
・ストレングスモデルを試みるには

利用者さんと専門職がリカバリーの伴走者として寄り添うことが大事。患者さんの後ろに立って、本当に必要な時に必要な役割を果たすべき。利用者さんにとって有益なそばにいる人になる。

3、利用者さんのインタビュー動画

「この方にとって病とは、薬とはどういうものか。あなたは、この方の前でどうありたいと思うか?」という、増子さんの問いかけをふまえ、動画を閲覧。
インタビューを受けた利用者さんは、統合失調症が原因で幻聴が聞こえるようになり、大学を中退するも、親からついだ酒屋を35年営んでいる。幻聴による混乱や、服薬不良による症状の悪化で2度入院。自殺願望もあり、2回目の入院から増子さんが務める訪問看護ステーションが介入するようになり、サポートを続けている。

4、皆さんが困っていることの事例共有

・家庭内に大きな問題は無さそうに見えるが、お子さんが引きこもり。
・訪問すると、お子さんが1日中アルコールを摂取している。
・理由もなく大声をあげるお子さんがいる。近隣からは苦情がきている。
・ご家族と話すと「死にたい」と言われる。
・パーキンソン症で薬を複数回飲んでしまい、時々動けなくなることがある。

5、利用者さんやご家族が精神疾患の場合のコミュニケーション

・相手の裏側に隠れたストレングス(強み)に思いをはせてみる。その裏側にヒントがある。技法や方法ではなく、核心に近づきたいという姿勢が大事。

・電話よりも手紙や訪問をした方がいい。電話では距離が遠いため、裏側に隠れたストレングスに思いをはせる余地がない。精神科のコミュニケーションは人と人との関係性の中で生まれるもの。電話以外のコミュニケーションで患者さんと接する。

・こういう事態にはこういう対応が正解だと思いこまず、時には専門職という鎧を脱いで自分の感情をぶつけることも大事。

西先生からは、「精神疾患の利用者さんやご家族と密接な関係を築くことは、実際怖さもあります。しかし、相手の言葉の裏を探って、その方の見ている世界を、我々が共に見る勇気が必要だと思います。」とのことでした。

アンケート結果

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次回のOMC勉強会は、明日令和1年12月6日(金)です。ご参加お待ちしております。